私は現在27歳の専業主婦です。普段は主人のために家にいる毎日です。この生活も間もなく4年目に入り、新婚当初は早く帰宅していた主人も徐々に帰りが遅くなり、酔っていることも珍しくなくなりました。家は岐阜県の美濃加茂市というところにあり、一戸建てを思い切って購入しました。まだまだローンも残っているので仕事を頑張ってほしいとの思いもあるのですが、一方では家にひとりにされる時間が長くなることに不満もあるのです。酔って帰ってくるのも全部が全部、悪いとは思いません。仕事でお付き合いもあるでしょうから仕方がないとは思っています。そのため、主人に対して恨み節があるということはないのですが、自分の中に湧き上がってくる寂しさがあるのも仕方がないのです。
そもそも主人とは恋愛結婚ですから、今も愛しているのは言うまでもありません。しかし、心の面では納得していても体が納得していません。どういうことかと言えば、主人とは半年ほど前から完全にご無沙汰なのです。主人は疲れているだけだからと必死に自分を説得してきたのですが、やはり気持ちとしては理解してあげたくても体はそうしてくれないのです。つまりは欲求不満を感じるようになってきたのです。このことに気づいたのは、1ヶ月ほど前だったと思います。そこから出会い系サイトに手を出すようになったのですが、これは必然と言えば言い過ぎかもしれませんが、自分の中ではとても自然に手が伸びたのです。
これまでも出会い系というものの存在は知っていましたが、当然ながら結婚してからは覗いたこともありませんでしたし、それ以前も見たことがありませんでした。しかし、あまりにもナチュラルな形で手が伸びました。実際に覗いてみると、これでもかというほどに過激な言葉も並んでいましたので驚きもあったのですが、同時にワクワクする自分もいたのです。本能のままに欲望むき出しで生きる男性たちに自分が会ったら、一体なにをされてしまうのかと考えるだけでドキドキして、期待するようにワクワクした気分が湧き出てきたのです。きっかけはこのような形なのですが、そこから男性との出会いを率先して探すようになり、複数の男性とメールのやり取りをおこなう関係にまでなりました。
最初からひとりに絞り込むことも考えたのですが、やはり相性もあると思ったのでまずはそれぞれと話してみて、それぞれの男性の性格を知ろうとしました。そんな日々が数日続いて、それぞれの男性から「そろそろ会いませんか」とお誘いが来るようになりました。向こうもこちらも最終的には会うことが目的と最初から言っていましたので、それは当然の流れでしたが、まだこの時点ではひとりに絞ることができていなかったので迷ってしまいました。しかし、その日のうちにひとりに絞ることができました。きっかけはひとりの男性が送ってきた写真でした。それまでプロフィールに掲載されていた写真は見ていたのですが、証明写真に使うような顔だけのものだったので、イケメンの可愛い感じの男性だな、というくらいにしか考えていなかったのですが、このとき送られてきた写真は上半身が全て写っていて、筋肉質な体であることがわかったのです。その写真を見て私の体が反応したのです。
随分、安っぽい言い方になってしまいましたが、本当にそのような形で感じるものがあったのです。話していて印象も悪くなかったですし、そのまま彼に会うことにしました。待ち合わせ場所に向かう際には本当に緊張しましたが、その場所で彼に落ち合うと一気に緊張はほぐれました。写真で見た以上の可愛らしいイケメンだったからです。彼は24歳でサラリーマンです。普段は仕事ばかりで疲れきり、年上の女性に甘えたいと考えてサイトを使ったと言っていました。甘えたいというその言葉に惹かれたのも正直なところです。私自身、自分を必要としてくれる人に会いたかったのだと思います。
そのままホテルに行き、私は結婚後はじめてイケナイ関係になりました。コトが終わったあとも彼の胸の中に自分の顔をうずめたままだったのですが、まるで彼に恋愛感情を抱いているかのようにドキドキしているのがわかりました。緊張のドキドキではなく、ときめく意味でのドキドキです。はじめて会った相手なのにこのような感情を抱けるのは運命なのではないかと思い、それ以後も会う関係を続けています。とはいえ、さすがに頻繁に会うのは危険なので接触頻度には気を使っていますが、コソコソ会うのもワクワクしますし、しばらくは彼との甘い関係を楽しみたいと思っています。主人には悪い気がしますが、もう止められないところまで来てしまった気がします。