1995年のインターネット元年以降、出会い系はパソコンを通した新しい男女コミュニケーションの場として華々しく登場し、一時的にではあるが、健全な出会いの場の一つとして機能していた。男女はまるで職場や学校での出会いのように出会い系で出会い、恋愛していた。
しかしそれも束の間、やがて「出会い→ハメ」という、恋愛過程をショートカットした即物肉欲空間化の傾向を強めてしまう。その流れに拍車をかけたのが携帯電話である。携帯電話の登場で、インターネットが手軽にでき、出会い系サイトをいつでもどこでも利用できるようになったためである。しかし、即ハメ志向が強まった反動として、現在は純粋な「恋愛」押しのサイトが再び注目を集めている。部屋の中から始まる「恋愛」は、「文通」や「メール」といった文化によって発展してきたが、それが今一度見直されてきている。
出会い系用語集“恋愛”
